伊從先生から動物スキンケア検定修了者へのメッセージ

現場で使えるQ&A

①皮膚と被毛の構造と機能

②スキンケアに必要な要素

③実践スキンケア法1(皮膚トラブルに出会った時の1stSTEP)

④実践スキンケア法 2 〜脂性肌、乾燥肌、アトピー肌、多汗、赤み〜

⑤実践スキンケア法 3 〜ブツブツと膿、毛穴のつまり 裂毛、脱毛 トリミングトラブル〜

⑥爪と耳の基礎知識とケア

その他

①皮膚と被毛の構造と機能

Q. 病院にもシェルティーでサマーカットをしてから生えてきてはいるけど生えむらがあり、冬までにはしっかりきんとうにはえてきている子がいるのですがこれは、紫外線と温度のえいきょうなのでしょうか。この子はかゆみで1~2か月に1回ステロイドをうっています。甲状腺もあるのかな、なんていう話にもなっています。

A.剪毛の影響が考えられるかとおもいますが、夏場には膿皮症をはじめとする皮膚トラブルをシェルティーでは頻繁に認めます。南風が悪い部分に、何か皮膚トラブルがなかったかを確認することも併せて行ってください。冬に生えそろわない場合は、ステロイドや甲状腺の影響も精査した方がよいでしょう。

Q. ターンオーバーが3週間なのでシャンプーに来てもらう理想がこの位ということですか。(皮膚が悪い子でなくても)

A.正常な皮膚のターンオーバーを営む犬であれば、3~4週間の洗浄で問題ないでしょう。ターンオーバーが正常であれば皮膚や被毛自体が自浄作用がありますので、積極的な強い洗浄は必要ありません。肌の負担がかからない洗浄法を選択しましょう。

Q. 脱毛症がマッサージで改善したという話がありましたが、具体的なマッサージの方法を教えていただけますでしょうか?

A.手のひら全体を使用し、皮膚と毛の走行に逆らわずに優しく皮膚を揉みほぐします。シャンプーや入浴時がマッサージがしやすいですが、部分的なマッサージであれば保湿剤を塗布してマッサージを行っても良いでしょう。発毛を促すためには頻回の適応が必要となります。

Q. 老犬になってくるとイボが増えてきますが、良性と悪性の違いは何でしょうか?たまに出血している子もいます。

A.日に日に大きさを増していく(あるいは形が大きく変わる)もの、多発するもの、強いかゆみを伴うもの、痒くないけれども勝手にえぐれるものは悪いイボの可能性がありますので、できるだけ早く病院を受診しましょう。

Q. 黄色のカサブタ状の脂で覆われてしまっている子は、ふやかしてシャンプーの時に取れる部分だけを取っているのですが、全部取ってしまった方が良いでしょうか?

A.頑固なフケは単回の洗浄では落ちないこともあります。その際、無理やり落とそうとすると皮膚への負担になる可能性があるため、2~3回に分けて洗浄して完全に落とすプランを立てても良いでしょう。また、重曹泉や硫黄泉など角質をやわらくする入浴処置をシャンプー前に実施すると良いでしょう。

Q. 自宅でファーミーネーターなどを使って抜け毛を抜いている方が多くいますが、過剰に抜いている方が多いように感じます。ブラッシングの適度な方法をどのように指導したらよいのでしょうか?

A.ブラシを獣毛(馬毛や豚毛)など比較的柔らかいものに変更していただくと、過剰なブラッシングによる皮膚のダメージを緩和することができるかもしれません。人の領域で獣毛ブラシは育毛効果もあると言われていますので、毛質の悪い症例や毛の薄い症例にもオススメです。

Q. オプションでハーブパックをしているのですが、基本的に皮膚トラブルのある子には使用しない方が良いですか?

A.パックはいわゆる閉塞剤に近いもので、皮膚表面にフタをして保湿効果が期待できます。パック剤が皮膚に残存しないように注意をすれば大きな問題はないでしょう。一方、ハーブは植物であることから、アトピー性皮膚炎などの犬で植物抗原に対するアレルギーがある場合には注意が必要です。シグナルメント、経過、皮膚症状からアトピー性皮膚炎などが疑われる症例の場合は、部分的にハーブパックを試してみて、有害事象がないかを確認する方が安全かと思います。

Q. 色素沈着した黒い皮膚はもとに戻すことはできますか?

A.皮膚炎や紫外線に伴って生じた色素沈着であれば、もとに戻すことができます。色素沈着を起こした原因を除去することで、3から6ヶ月ほどで回復します。一方、人間でいう「ほくろ」も犬で起こる場合があります。このようなタイプの色素沈着は自然に回復することは稀で、時に外科的に切除しなければならない場合があります。

Q. 剃毛による発毛についてですが、発毛まで〇ヶ月とありますが、生え揃うまでどれくらいかかるのでしょうか?犬種や個体差はあるとは思いますが…。

A.犬種による差はありますが、脱毛部に発毛が始まった場合は、おおむね1ヶ月以内に生え揃ってくることが多いかと思います。

Q. シャンプー後のコンディショナーやリンスは、皮膚に対して滞留する事で害はないのでしょうか?健康な犬なら問題はないと思いますが、皮膚バリアが弱った犬でも大丈夫でしょうか?

A.シャンプーにより適度な皮脂膜を残して汚れを洗浄することは非常に難しく、たとえ保湿系シャンプーと呼ばれるものであっても、洗浄後に皮膚の水分蒸散量が上昇することが犬でもわかっています。つまりシャンプーをするということは皮膚バリアに負担をかけてしまいます。その負担を少しでも低減させるために洗浄後に保湿剤を配合したコンディショナーを使うことが推奨されます。特に皮膚バリアが弱った症例はシャンプーリスクが健康な犬よりもさらに上がるため、シャンプー時以外にでも保湿成分を含んだコンディショナーの適応が望ましいです。成分の滞留を懸念されるのであれば、もともと皮膚に存在する保湿成分を主体とした製剤やアトピー性皮膚炎への適応が推奨されている製剤などを用いると良いでしょう。

Q. 秋は皮膚トラブルが少ないとのお話でしたが、うちの店には、秋になるとトラブルのある子が何頭かいます。秋の花粉かと思っていましたが、地域によっても違いはありますか?(生える草の違いはあると思うので)

A.犬や猫の皮膚科診療では年間を通すと秋は皮膚科の症例数が減少する傾向にありますが、秋に悪くなる症例も存在します。特にブタクサのアレルギーなどは秋に悪化する傾向があります。症状は地域や生活環境によっても左右されるでしょう。

Q. 被毛がツルツルになるブラッシングスプレーは、皮膚に対して影響はありますか?

A.ブラッシングスプレーには様々な製品があり、商品により配合成分が異なります。被毛が滑らかになるタイプの製剤は油剤を配合していることが多く、被毛のコーティング以外に、皮膚に対して保湿効果を発揮することが期待できます。

Q. 軟膏は舐めても大丈夫でしょうか?薬の種類にもよると思いますが、これはダメ!というのがあれば教えてください。

A.軟膏は基本的に油脂性基剤からなりますが、油脂性基剤には鉱物性(ワセリン、ゲル化炭化水素、シリコン、パラフィン類)と動植物性(ロウ類、植物油、豚脂、スクワラン、ラノリン、単軟膏)が含まれます。油脂性基剤は皮膚刺激の刺激が少ないことが特徴で、ゲル化炭化水素は眼軟膏としても使用されます。犬が軟膏を舐めて大丈夫か、に関する詳細な研究はなされていませんが、少量の油脂性基剤を舐めたのみで重篤な副作用を認めたことは経験上ありません。効果の面でも舐めないに越したことはありませんので、適応の工夫をすることが第一です。

Q. 飼い主さんの依頼で、皮膚が正常なトイ・プードルを週1回洗っていたら、いつも足がカサカサ、赤い状態になった為、なんとか説得して2週に1回のシャンプーにしてもらいました。足先でも薬シャンを勧めるべきでしょうか?それとも保湿をした方が良いのでしょうか?状態がよくなったら、アミノ酸系を勧め、週1シャンプーをしても良いのでしょうか?

A.原因にもよりますが、シャンプー後にカサカサや赤みが出るようでしたら、シャンプーが合わないことや刺激性が強いことが考えられますので、低刺激のアミノ酸系のシャンプーへの変更と、保湿剤を使用することをおすすめします。頻度は週1回程度で、カサカサがひどいようであれば頻回に保湿剤を塗布するのもよいでしょう。 また、足先ということですので、散歩はどのような場所へ行っているのか、傷や舐め動作などがないのかを確認してみてください。 また、マラセチアなどの酵母菌が増えているようでしたら、足先のみの薬用シャンプーも1つの手段ですが、洗浄するだけでも効果はあると思いますので、まずは低刺激系のシャンプーと保湿で改善するかをみてはいかがでしょうか。

②スキンケアに必要な要素

Q. 昆布のサプリメントで甲状腺等、注意しなければいけないことはありますか?

A.サプリメントであるため、医薬品と異なり詳細な安全性の試験をいうものは実施されていません。実際に年単位で使用されている症例では主だった変化は認められませんので、安全性は高いかと思いますが、海藻に含まれるヨウ素が甲状腺ホルモンの酸性に影響する可能性はありますので、定期的な検診をすることが肝要かと思います。

Q. 問診にどれほど時間を費やしていますか?

A.欲しい情報が全て聞き取れるまで...と言いたいところですが、実際には時間の制限もあり難しいところです。あくまでも参考ですが、私の皮膚科専門診療の初診の患者さんには30分ほど問診に時間を取ることがあります。

Q. 炭酸泉でかゆみがでる子は、炭酸泉はむかないのでしょうか。使ううちによくなってくると、営業さんがおっしゃっていましたが…。

A.炭酸泉で血行が良くなり、皮表の温度が上昇して痒みを認める場合があります。3回ほど実施して、毎回痒みが出てしまう症例では使用は避けた方が無難かと思います。ただし、炭酸泉が原因で痒みが生じているかをしっかり判断しましょう。同じ温度で通常の温浴を行った際にも痒みが出てしまう際には、必ずしも炭酸泉が原因とは限らないでしょう。

Q. 涙ヤケや足先の毛色が赤茶色に変色するのはどういった仕組みなのでしょうか。また、主に食物アレルギーや涙の管がつまるだけが原因なのでしょうか。

A.分泌物中に含まれる色素やミネラル、皮膚表面の菌、環境因子が複雑に関わりあって着色が起こります。涙の流れのトラブルや目疾患、食物、舐性行動を引き起こす要因(皮膚の感染症、アレルギー、精神・行動素因など)が原因となります。肉眼所見から原因特定をすることは困難なので、目や皮膚の検査、食事の変更、症例の性格や生活スタイルなどからアプローチを行います。

Q. フレンチブルの鼻の角質が硬い子がいるのですが、マセラチアでしょうか?(そんなにこすったりしていないと思います)鼻先を触られるのを嫌がるのですが、他の原因は考えられますか?予防や治療はできるのでしょうか?

A.鼻の角質が硬くなるのは摩擦などの刺激や感染症のみならず、先天性、鼻疾患、紫外線、食事、ビタミンやミネラル不足なども関与します。鼻の奥や他の部分皮膚の状態、生活環境や食事内容などを確認し、原因に応じた治療管理が必要になります。

Q. 薬用シャンプーは獣医師の処方が必要と言われていますが、トリマーが使用しても大丈夫なのでしょうか?

A.薬用シャンプーは製剤によって、内服薬や外用薬と同じような薬物が含まれています。そのような製剤は獣医師の処方が必要となります。しかし、トリマーさんが使用するにあたっては、獣医師の指導のもと(あるいは処方箋のもと)であれば問題ありません。

Q. 真水のお湯での湯浴では保湿成分が出てしまうとのことですが、オゾン水での温浴の場合はいかがでしょうか?

A.犬や猫ではオゾン水入浴によって皮膚のバリア機能がどのように変化するかは詳細に検討されていません。しかし、人ではオゾン基礎化粧品の塗布によって皮膚からの水分蒸散量が低下した報告がありますので、真水よりは効果的ではないかと考えられます。

Q. うさぎの尿やけについてです。雌雄ともにあるのですが、尿やけでただれてしまい、病院では剃毛と消毒を行って軟膏を塗っています。予防する上では、初めに剃毛した方が良いのでしょうか?

A.ウサギの尿やけの原因は様々で、多飲多尿、下部尿路疾患、下痢など疾患に伴って発生するもの、肥満、運動不足などの要因、不衛生なトイレなどの環境要因、皺襞の存在や長毛といった解剖学的問題があげられます。第一に尿やけを起こしうる疾患が存在しないかを確認し、体型、生活リズムや活動性、飼育・清掃状況を合わせてチェックします。これらのうち該当するものが存在すれば、それらに準じた対応を行います。一方、解剖学的な要因から発生している場合には、剪毛と定期的な洗浄、抗菌成分配合ソリューションなどを使用して対応すると良いでしょう。

Q. 動物病院によって考え方や治療方針が違う場合、連携がうまくできるか不安に感じる事もあります。うまく連携していくにはどうすれば良いでしょうか?

A.病院との良好な関係を築くには対話が重要です。いきなり症例を送ってもうまくいかない場合も多々有ります。病院への申し送り書がしっかりと作成できることも重要ですが、可能であれば病院の担当者様に時間を作っていただき、事前に打ち合わせ(症例の紹介法や病院で対応できることの確認など)をすると良いでしょう。実際に私が担当したケースでは、スキンケアアドバイザーの方から事前に病院に連絡・相談があり、病院までアドバイザーさんが症例連れてきて対応していました。面倒かもしれませんし、時に嫌な思いもするかもしれませんが、一歩踏み出すことが重要です。もちろん、そのために必要な知識と技術を反復して習得することも重要です。

Q. フケの塊やカサブタなど、シャンプー時にはがれ落ちて出血を繰り返してしまう場合どのようにしたら良いですか?

A.表皮が十分に再生していない状態でカサブタを剥がしてしまうと出血してしまいます。また、カサブタがついた表皮は再生が遅くなる可能性があります。剥がして出血した部分は水で構いませんので、きれいに洗浄します。洗浄後はワセリンなどの閉塞剤や保湿剤で覆って、表皮の細胞を潤った環境においてあげます。この処置を1日2~3回繰り返すと、表皮が数日で再生し、出血しにくくなります。

Q. 皮膚の状態が悪く、獣医師に刈ってくださいと言われます。足先など1mmの逆剃りでかえってチクチクするような気がするのですが、短くした方が良いことも多いのでしょうか?

A.足先に関わらず毛をかなり短く剃ってしまうと、バリア機能に弊害が出る可能性があります。また、逆剃りをすることで毛包や表皮へのダメージやチクチクとした刺激が生じることもあります。外用や洗浄処置のために一時的に毛を短くすることはありますが、基本的にはハサミで整える程度で十分かと思います。

Q. 角層の軟化のために使用する軟膏は、人用のものを使用できますか?また使用できるとすればどんなものがおすすめですか?

A.角質軟化剤として犬においても古くから使用されてきた成分としては尿素が挙げられます。大型犬の肘や踵の皮膚の肥厚などに尿素は有効で、人用の製剤でも20%前後の製剤が汎用されます。角質軟化剤は角質を軟化させる上ではメリットが大きいですが、軟化した角質は外からの刺激を受けやすくなる可能性があります。したがって、他の平俗剤や保湿剤と併用することもあわせて考慮しましょう。

Q. 炭酸泉をオプションで取り入れていますが、かけ流しはあまり意味がないでしょうか?10~15分間、低温浴が一番良いのでしょうか?

A.炭酸泉の犬に対する効能に関するデータ(血流改善効果など)は、低温入浴の状態で計測されています。かけ流しが入浴に比べて効果が劣るのかについては、残念ながら検討されていません。しかし、かけ流しの効果が全くないとは考えにくいので、可能ならば低温入浴を行い、実施する動物の性格上の問題等で入浴が困難な場合はかけ流しを行う形が良いでしょう。

Q. 薬用シャンプー剤は直接皮膚につけた方が効くような気がするのですが、泡シャンプーでも効果は変わりないのでしょうか?

A.基本的にシャンプーは水と混ぜて泡立てて使用することが重要ですが、薬用シャンプーの中には塗り薬と同じような概念で、泡立てずに直接塗布することを推奨している製品もあります。それぞれの製品の推奨使用法を確認しましょう。

Q. オゾンシャワーの殺菌力は健康な皮膚に毎回使用しても、問題ない程度の殺菌力でしょうか?普通肌には問題ないが、敏感肌の子には避けたほうが良いでしょうか?

A.オゾン水は薬物を含んでいるわけではないので、健康な皮膚に定期的に使用しても問題はないと思います。敏感肌に頻回に使用するとどのような影響があるかは、犬では十分に検討されておりません。したがって、使用した後の皮膚や被毛変化を経時的に観察することが推奨されます。

Q. 天然保湿因子とはどういったものでしょうか?詳しく知りたいです。

A.天然保湿因子は角層に元来存在する保湿成分を指します。簡潔に言えば皮膚がもともと持っている保湿成分と考えてください。角化の過程で種々のタンパク質から生成され、アミノ酸、尿素、乳酸などで構成されています。角層の構造でフィラグリンとよばれるタンパク質があったかと思いますが、フィラグリンは最終的に分解されると天然保湿因子に変化します。人のアトピー性皮膚炎の患者ではフィラグリンがうまく作れない方がいて、そのことが角層構造の異常や天然保湿因子の減少を引き起こし、バリア機能低下の一端を担っていると考えられたいます。

Q. 外用薬の塗りっぱなしで、汚れが付着しやすいとのことでしたが、薬が浸透してどれくらいたったらふき取って大丈夫ですか?(当院では抗炎症剤のローション、スプレー、消毒剤など、15~20分で浸透するので舐めさせたりしないでと指導しています)

A.外用剤の基材や配合薬剤によって浸透時間は異なりますので、それぞれの製剤の推奨適応時間を参照することが推奨されます。動物用の抗炎症外用剤であれば多くは30分程度で浸透するものが多いため、30分を目安にしても良いでしょう。推奨される適応時間が確保できない場合は、適応回数を増やして対応することを検討しましょう。

Q. 穀物の食物アレルギーの犬に、オーツ系(オートミール)配合のシャンプー剤を使用しても大丈夫でしょうか?

A.穀物アレルギーに罹患した犬の全てがオーツ系成分に反応するとは限りませんが、リスクがある可能性は考慮しなければなりません。また、どのように穀物アレルギーと診断されたか?が問題となります。単一のアレルギー検査のみで穀物アレルギーを判定することは推奨されません。正確なアレルギー検査と臨床症状が穀物アレルギーに合致した犬にオーツ系成分の適応を検討する際は、部分的に適応して有害な反応(赤みや痒み)が認められないかを確認することが推奨されます。

Q. シュナウザーのシャンプートラブルは、それまで大丈夫でもある日突然起こることがありますか?

A.シュナウザーのシャンプートラブルは発生率は決して高くはありませんが、突発的に生じる可能性があります。過去に複数回使用してトラブルが認められないではシャンプー剤であればあまり心配はありません。新しいシャンプー剤を使用する際には、リスクに関して飼い主さんに一言お伝えするとよいでしょう。

Q. 勤務先の都合上、保湿剤の種類を増やせそうにないのですが、何か良い説得話術はありますでしょうか?もしくはひとつ選ぶとすると何が一番良いでしょうか?

A.シャンプーした後は必ず保湿が必要!日常的な保湿は皮膚のバリア機能の向上に重要!ということをアピールしてください。保湿剤も飼い主様の好みがありますし、早々腐るものではないので、せめて2~3種類揃えたほうがいいと思います!と説得してはいかがですか? 1つ選ぶのは難しいですね...生体高分子か細胞間脂質がスタンダードに用いやすいと思います。

Q. 人用のクレンジングオイル(化粧用)は、犬にも使えるのでしょうか?

A.基本的に、ヒト用の洗浄剤を犬に使用することはおすすめしていません。 イヌの皮膚の厚さやPHはヒトとは異なるのと、必ずイヌで承認がとれているものを使用しましょう。

③実践スキンケア法1(皮膚トラブルに出会った時の1stSTEP)

Q. フレンチブルの鼻の角質が硬い子がいるのですが、マセラチアでしょうか?(そんなにこすったりしていないと思います)鼻先を触られるのを嫌がるのですが、他の原因は考えられますか?予防や治療はできるのでしょうか?

A.鼻の角質増多の原因としては、遺伝的な要因、摩擦をはじめとした物理的刺激、栄養バランスの異常、その他の炎症性皮膚疾患に付随して発症する場合が挙げられます。原因によっては予防や治療は可能ですが、遺伝的な要因などでは対処が難しい場合があります。鼻以外にも皮膚症状が認められる場合は、念のために一度皮膚科を受診する方が良いでしょう。

Q. ノミ予防は、たらすタイプと飲むタイプだとどちらがおすすめですか?

A.たらすタイプは投与は簡便ですが、皮膚の刺激性や外用療法の制限、人との接触注意などが問題となります。飲むタイプは内服が困難な場合、食物アレルギーでチュアブル剤が使用しずらい場合、胃腸障害が生じる場合があります。たらすタイプの多くは薬が皮膚に残存してノミが接触した際に効力を発揮します。一方、飲むタイプは薬が血中に存在して、ノミが吸血した際に効力を発揮します。したがって、飲むタイプは、ノミの吸血を1回は許してしまう可能性があるため、ノミアレルギーの体質がある症例では注意が必要です。その他、薬の作用が発現する時間(効く速さ)も重要で、ノミが大量に感染していた時には即効性のある製剤を選択することが肝要です。

Q. ラセブシャンプーを長期で使用することの影響はありますか。月2回、5年間使っています。ネットで購入され、獣医師判断ではありません。足ウラの赤み、耳のマラセチア(少し耳アカでる位)、におい(私は気になりません)を気にされて、ご持参されます。

A.頻度は稀ではありますが、配合される抗菌薬に対して原因菌が耐性を持つ可能性が考慮されます。また、皮膚の表面の菌は腸と同じように良い菌と悪い菌がバランスをとって生活をしています。抗菌成分配合剤を積極的に使用しすぎることで、良い菌も除去してしまう可能性が懸念されます。皮膚は菌のバランスを整える物質を産生していると考えられています。最近の製品では、皮膚から産生される菌を調整する物質自体の活性を高めるシャンプー剤や保湿剤が導入されていますので、抗菌成分配合シャンプー後などに活用できるかと思います。

Q. サロンで使える薬用シャンプーがわかりません。又、常備しておくべきシャンプーについても教えてください。

A.動物病院から処方された薬用シャンプーはサロンで使用することが可能です。病院の受診が必要な皮膚トラブルを持った症例に出会った際には、病院側とコラボレーションして、薬用シャンプーを処方してもらいましょう。薬用成分が配合されているものの、配合濃度が低いなどの理由からサロンでも入手できるものがございます。サロンで入手できる製品の成分と病院で処方される製品の成分を比較すると分かりやすいかと思います。シャンプーは出会いやすい皮膚トラブルに対応できるものを2~3種類ずつ揃えておくと良いでしょう(例えば脂性肌用、乾燥肌用で2~3種類ずつなど)。2~3種類揃えることで、最初に使用したシャンプー剤が飼い主様の好みに合わなかった時に、すぐに対応できます。

Q. うさぎの尿やけについてです。雌雄ともにあるのですが、尿やけでただれてしまい、病院では剃毛と消毒を行って軟膏を塗っています。予防する上では、初めに剃毛した方が良いのでしょうか?

A.ウサギの尿やけの防止に毛を短く整える方法もありますが、多くは生活環境に起因します。したがって、トイレや床敷の環境を整え、定期的な清掃、患部の洗浄を心がけることが第一と考えられます。

Q. ミコナゾー配合のシャンプーで、マラセブの代用品として、人間用の『コラージュフルフル』を勧められる事が多いですが、実際どうなのでしょうか?

A.マラセブシャンプーはミコナゾールおよびクロルヘキシジンが配合されたシャンプーです。人用のコラージュフルフルシャンプーにはミコナゾールが配合されております。ミコナゾールは真菌に対して抗菌作用を示すことが分かっており、マラセチア性皮膚炎や皮膚糸状菌症で用いられます。以前、マラセブシャンプーが日本で発売される前は、動物用のミコナゾール配合シャンプーがなく、コラージュフルフルで代用していた経緯があります。コラージュフルフルシャンプーはマラセチア皮膚炎や皮膚糸状菌症に対して有効ではありますが、あくまでも人用の製剤であることを理解して使用しましょう。

Q. 感染による皮膚疾患の子の施術後、テーブル、シンク、ブラシ等の消毒方法を、ウイルスや寄生虫ごとに知りたいです。

A.まず第一に、掃除機などを用いて環境中から感染体を物理的に除去をします。消毒成分としては、次亜塩素酸ナトリウムが汎用されます。次亜塩素酸ナトリウムは細菌・真菌をはじめ多くの感染性病原体に対して有効な消毒成分であり、感染性疾患を扱った後は積極的な使用が推奨されます。シンクやテーブル、タオルは6%次亜塩素酸ナトリウムを10~100倍に希釈して10分間使用すれば有効であると報告されています。次亜塩素酸ナトリウムは有機物との接触により効果が減弱することがあるため、使用前に毛やフケを器具から除去することも重要です。一方、ブラシやハサミなどの器具は次亜塩素酸ナトリウムにより腐食してしまうことがあるため、器具の添付書をご確認の上お使いください。次亜塩素酸ナトリウムの使用が難しい場合は、アルコールやグルコン酸クロルヘキシジンの使用を検討します。

Q. スプレータイプの保湿剤は、通常のコンディショナー等に比べて蒸発しやすいでしょうか?シャンプー+スプレー保湿剤より、シャンプー+コンディショナー等+スプレー保湿剤のように併用した方が効果的でしょうか?

A.スプレー剤は製剤によっては速乾性を出すためにアルコール剤が添加されていることがあります。そのような製剤では水分が喪失するリスクは考慮すべきかと思います。複数の製剤で重ねて保湿をしていただくことは、とても良いかと思います。稀ではありますが、製剤同士が喧嘩することもあるので、同じメーカーさんで揃えていただいた方が良いかと思います。

Q. 人間の胎児や授乳期の赤ちゃんに免疫をつける為に牧場や動物園に行き、微生物を吸い込んだ母親の母乳を飲んだ子はアレルギーが出にくいというデーターがあるという話を聞きました。犬でも室内で飼われている子より、外を駆け回り、汚れて育った犬はアレルギーが出にくいと聞いたことがありますが、いかがでしょうか?

A.イヌでの明らかなデータはないかと思います。 アトピー性皮膚炎のイヌは室内飼育が多いとされています。それは、室内にいるハウスダストの影響を受けていると考えらえていますので、アトピー性皮膚炎のイヌが屋外飼育すると、症状が軽減することはあります。

④実践スキンケア法2(脂性肌、乾燥肌、アトピー…)

Q. ヨーキーの汗のべたつきにオイルを使ってはいけないとのことでしたが、耳元が脂っぽく黒くなっている時に、シャンプーだけでは落ちないので、クレンジングオイルを使っています。やめた方が良いでしょうか?

A.耳元のベタつきはクレンジンピルはとても良いと思います!最近は、耳の中の洗浄用のレンジング剤も発売されています。

⑤実践スキンケア法3(ブツブツと膿、毛穴のつまり…)

Q. プードルのカット後の毛の変色はたまにみかけます。頭だけ白髪交じり、体は元色のままということがあるのですがなぜでしょうか?頭のほうが体より長くカットしていて、手色は茶や、黒の子です。これも元にはもどらないでしょうか?

A.毛色の変化がなぜ起こるのか?、部分によってなぜ異なるのか?に関しては詳細な検討がなされていませんが、遺伝的な要因、カットする毛の長さ、ワンちゃんの生活する環境、季節など様々な影響が考えられています。プードルの毛色の変化は、元に戻らないことが多いとされています。

⑥爪と耳の基礎知識とケア

Q. 爪の血管は伸びるという人、伸びないという人、長さが遺伝で決まっているという人など、さまざまなのですがどう思われますか?

A.基本的に血管の構造や長さは生まれつき決まっています。しかし、組織が傷ついて再生する際、爪の疾患に伴って血管が増生することもあります。

Q. 指より太い爪が生える病気の子が来ましたのですが、遺伝的なものでしょうか?切ると嫌がりますが、短くしてあげたほうが良いのでしょうか?年をとってから発症したヨーキーで、爪が伸びるのも異常に早いです。

A.高齢になってから爪の異常が発生しているのであれば、遺伝的な要因とは考えにくいです。遺伝的に爪に異常を認める場合は若い年齢から発症します。後天的に爪母に何らかの異常をきたした可能性が考慮されるため、第一には爪の精査をすることが勧められます。爪を切ると痛がるようであれば無理に切除せず、先端を丸く削ってあげましょう。

Q. 病院では耳掃除に綿棒を使っていますが、使わない方がよいですよね?奥の方の汚れはとらなくて良いのでしょうか?

A.綿棒は耳道の奥に耳垢を押し込んでしまうリスクが高いので、使用は推奨されません。奥の洗浄には耳道洗浄剤を用いると良いでしょう。

その他

Q.中・大型犬などで毎日ドッグランや公園で何時間も遊んでいる子の鼻が、夏は日焼けのように赤くなってしまうことがあります。 日焼け止めクリームやオリーブオイルを塗ることをお勧めされていましたが、毎日何時間も外で遊ぶ犬の場合は何日かに一回洗い流すのではなく、付けたその日に洗い流す方がいいのでしょうか? また毎日鼻周りを洗うのも、必要以上に洗浄してしまうことになると思うのですが、その後保湿をすれば皮膚の負担は減らすことになるのでしょうか?

A.日焼け止めクリームやオイルは長時間残存すると皮膚や被毛の汚れになってしまいますので、拭き取りでも構わないのでその日のうちに除去した方がよいと思います。

Q.コッカーなどの分泌物でベタベタ汚れの耳をクレンジングオイルで汚れを浮かせ泡で洗っているのですが、汚れ落ちが満足できず指でごしごし洗った方が汚れ落ちが良いと言われました。皮膚に対する刺激を考慮するよりもごしごし洗ってしっかり汚れを落とすことを優先すべきか、多少汚れ落ちは悪いがクレンジングと泡洗浄にした方が良いかどちらが有効でしょうか??また分泌物のベタベタ汚れに対する有効的な洗い方を教えて頂けると助かります!!

A.ゴシゴシしないと落ちない場合は、洗浄前の入浴を検討してください。特にフケや皮脂、毛穴の汚れを落とすには重曹泉や硫黄泉が有効です。また、洗浄成分を皮脂落としや角質溶解の強い成分を部分的に適応することや、泡洗浄を複数回用いることなども合わせて検討してください。

Q.石鹸シャンプーは弱アルカリ性で刺激が強いと聞きましたが、よくアトピーには石鹸が良いと言われているのは何故ですか? やはりアトピーの子には弱酸性のシャンプーを使用した方が良いのでしょうか?

A.アトピーに石鹸が良い、という考え方は石鹸の洗浄力で表面のアレルゲンをしっかり流しましょうといった人の概念から生まれたものかもしれません。たしかに表面のアレルゲンや汚れは洗浄によって除去すべきですが、洗浄力が強い製剤であれば元々肌に必要な皮脂や保湿成分をも奪ってしまうので刺激になる可能性もあります。アトピーは多因子疾患であるため肌質も千差万別です。それぞれの症例にあった洗浄剤の選択が必要ですが、特に常在菌の増殖を伴いやすい場合や汗をかきやすい体質を合わせて持っている症例では酸性に傾ける洗浄法を考慮すると良いでしょう。

Q.炭酸泉を使い、犬の皮膚を少し酸性に向けるといいとセミナーで学びましたが、アルカリ性ph8~10ぐらいの水、還元水などと言うブラッシング剤、耳、歯石のケア剤もあります。使用した事がないのでわかりませんがご存知な事があればお教えくだ さい。

A.対象となる臓器や疾患、微生物、併用薬剤によってどのようなpHの製剤を適応するかは変わります。犬の皮膚を酸性に傾けることはいくつかの研究で検討されており、発汗、ブドウ球菌増殖、アトピー性皮膚炎においてメリットがあると考えられています。一方、犬や猫の皮膚に対するアルカリ水やアルカリ還元水の詳細な効能に関しては検討されていません。人の方ではアルカリ還元水を飲用することで、アトピー性皮膚炎の症状の提言などが報告されていますので、今後の検討が期待されます。

Q.MMD療法の継続後に薄皮が剥けた原因は何でしょうか?

(質問の詳細)
動物病院で治療を兼ねたシャンプー治療をしております。MMD治療をした患畜で発毛・発赤がなくなる・かゆみ匂い軽減等効果が認められ実際マラセチアが減ってきており治療の間隔をあけて様子を見ておりました。実際MMDの治療が2カ月を超えても効果がかなりあったのでオーナーが希望して獣医の指示で2週間~3週間毎と間隔をあけてはいたものの長期にわたり続けてしまっていました。かゆみなどは良好であったのですが皮膚の乾燥がありMMD治療は終了し、オーツシャンプーやアデルミルとセラミドスプレー、ダームワン、フルメタローション使用に切り替えました。2週間後、治療に来院されると匂いがでて発赤が数か所、全体的にべたつきがあるが薄皮がむけた状態になっていました。このような症状がでた犬が2頭おります。何が原因でしょうか?また今後どのような治療をすべきでしょうか? 長々とすみません。お忙しいところ恐縮ですがご教授いただければ幸いです。

A.MMD療法の継続後に薄皮が剥けた原因としては使用されてるステロイド外用剤(モメタオティック、フルメタローション)の副作用が考慮されます。モメタオティックもフルメタローションもモメタゾンフランカルボン酸という強度の高いステロイド剤を含んでいます。外用ステロイド剤は痒みや皮膚炎を緩和するには有効ですが、皮膚を薄くしてしまう副作用があります。その結果、皮膚が剥けたような状態になり、これをステロイド皮膚症と呼びます。症状の重症度に合わせて、強度の低いステロイド製剤への減薬、投与間隔の調整、ノンステロイドタイプの外用剤に切り替える必要が有ります。皮膚が正常な状態に戻るまでには3~6ヶ月要することもあります。

Q:コンディショナーの使い方を教えて下さい

Q:アレルギーを起こしにくくする為に必要なことは何ですか?

Q:「外耳炎を放置した後の問題」 はなんですか?

Q:耳を洗浄する際、どのような症状に、どのような基材を選ぶべきか?また注意点を教えてください。

Q.皮膚が悪くなっているところにバリカンをかけると、症状を悪化させる原因になりますか?

A. バリカンをかけて良いかと悪いかは、皮膚が悪くなってる原因や程度によります。
また、何を目的にしてバリカンをかけるかにもよります。例えば、皮膚の傷を管理するために細かな洗浄が必要であり、毛が傷口の汚染の原因となりうる場合はバリカンは良いと思います。
一方、足先を痒がっているわんちゃんにバリカンにかけすぎてそれが刺激となり、痒みが増してしまう場合などもあります。シーンよって分ける必要がありますね。

Q.シャンプーしてドライヤーはせず、タオルでふいてそのままにしておくのがいいといわれているは本当ですか!?

(質問の詳細)
先日病院で皮膚治療をしていて、自宅でもシャンプーしているかたにおききしたのですが、獣医さんから最近の学会ではシャンプーしてドライヤーはせず、タオルでふいてそのままにしておくのがいいといわれているので、自然乾燥しているとのことです。
ドライヤーの温度で痒みがでるといけないので冷風でかわかしていたそうですが、それもしないほうがいいと指導されているようですが、そのほうがいいのでしょうか?学会でそのようにいわれているのでしょうか?皮膚の状態はかなり悪い子です。
サロンでは痒みのある子や皮膚トラブルの子のシャワーやドライヤーの温度はかなり気をつけているのですが、ドライヤーがいけないと言われたのは初めてでしたので、お尋ねしたく、メールさせていただきました。よろしくお願いいたします。

A.イヌのドライヤーに関する明らかなデータはないかと思います。 できるだけ、痒みを誘発しにくい低い温度で乾かすことをおすすめしております。
また、被毛の観点から申しますと、自然乾燥ですと毛の外側のキューティクルがはがれやすくなります。キューティクルがはがれると、毛質が悪くなりその影響で皮膚の保護・保湿作用が損なわれることもありますので、タオルドライ後、低い温度で乾かすことをおすすめします。

Q.マラセチアの症状が顔にもでていて痒みもひどい犬の場合、例えばマラセブシャンプーを使用しても大丈夫ですか?

(会員様からの質問の詳細)
マラセチアの症状が顔にもでていて痒みもひどい犬の場合、例えばマラセブシャンプーを使用しても大丈夫ですか?ネットで調べたら副反応の事が書いてあったのでなるべく目や口に入らないようにしていますが、短頭種はなかなか難しいです。何か良い方法などありましたら教えて下さい。よろしくお願い致します。

A.目や口、粘膜周囲のマラセブシャンプーの使用は刺激性が強いため使用は避けましょう。マラセチアに対してマラセブシャンプーの使用は適応ではありますが、デリケートな皮膚のイヌへの使用には注意が必要です。マラセチアはアトピー性皮膚炎が原因で増えていることがあり、その場合はマラセチアを減らすだけでは症状は改善しません。もし、症状が改善しないようでしたらお薬の投与が必要かと思いますので、病院への受診をすすめてください。また、どうしても顔のマラセチアの除去を行う必要がある場合は、刺激の少ないクレンジング製剤の代用することが可能です。短頭種の場合は目のトラブルも多いので、シャンプー剤こだわらずなるべく無理のない方法で行うことがよいと思います。

Q.クロルヘキシジンの濃度が0.5%のシャンプーは濃度が低すぎて細菌性の皮膚トラブルに対する効果が期待できないという話を聞いたことがありますが、実際のところどうなのでしょうか。

A:ブドウ球菌が原因の膿皮症の場合、抗菌を目的にしたシャンプー剤におけるクロルヘキシジンの有効な濃度は2~4%になります。その他の抗菌薬と組み合わせて0.5%の濃度を使用する際は補助療法として効果的ですが、単独での効果は弱いとされています。